冬恋~さいごの贈り物~


''一緒に行く''って言ってればよかった。



「…あれはっ」



少し歩くと目の前には、新築の高層マンションがあった。


とたんに増す不安。





まさか…──────────────────





「奏穂っ──────────!!」



どこにいんだよ。


頼むから、無事でいてくれ……。


ここはいつも来る海だから、''ないだろう''。


そう思い込んで誰も疑わなかったんだ。



「─────────奏穂っっ」



俺は無我夢中で奏穂の姿を探し続けた。