冬恋~さいごの贈り物~


どんな未来が待っているのか、それは誰にも分かりはしないけど。


…空叶。


俺たちの想いは自分たちでケリをつけられるまで見届けてくれないかな。


俺自身、まだ答えを見つけ出せてないんだ。


俺はこれからどうするべきなのか。奏穂の為に何が出来るのか。






このまま目を逸らし続けていてもいいのか…────────






今分かっているのは奏穂が好きだというこの気持ちと、何があっても俺なりのやり方で奏穂を支えていきたいと言う強い思いだけ。


だって俺たちはまだ子供で。


簡単に答えを出せるほどの経験も知識も持ち合わせていない。



「莉玖翔、交代だ。次は俺がやる」



だからこそ俺も、奏穂も、芽依ちゃんも、空羽も、海叶も。


もがき苦しみ、時には涙を流す。



「この間より少しはマシになった?」



俺たちが過ごすまたとない''今''を俺は後悔せずに生きていきたい。


こうなってしまった以上、これからの日々はきっと楽しいことばかりじゃないけれど…



「言うよーになったな。今日こそ勝ってやるよ」



ぶつかりあって励まし合った先できっと自然に答えは見えてくる。


俺が今できる事はその瞬間まで、最後まで諦めない事。



「いや、勝つのは俺だから」



────ただそれだけ。














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「お昼ご飯まで本当にありがとうございました」



夕方6時。



「成実さんお世話になりました。またお邪魔するね。空叶もありがと」



課題を無事終え、散々ゲームで遊んだ俺は奏穂と共に玄関に立つ。



「またいつでもいらっしゃい。奏穂ちゃん、秋帆によろしく」



「莉玖翔さん、またいつでも」



「またゲームしような空叶。じゃあお邪魔しました」



玄関の扉に手をかけた時2階から海叶が駆け下りてきた。



「奏穂。ほら、忘れもん」