冬恋~さいごの贈り物~


空叶くん改め空叶とは今日が初対面と言うことに違いはないけど前に少しだけ話に出てきたこともあって存在は知ってた。


確か今中2って言ってたかな…。



「…はい。ところで奏穂と兄貴はさっきから何」



さっきから彼をじーっと見ているだけの2人に問いかける空叶。



「いや…空叶も成長してるんだなって思って…」



「お前いつからそんなちゃんとした挨拶出来るようになったんだよ」



「もう中2だし…これくらい出来るよ。2人ともさ、俺の事バカにしすぎじゃない?」



「バカになんてしてないよ!だけど空叶はずっと人見知りだと思ってたからびっくりしちゃっただけで…」



「ふーん。ま、別にいいけどね。で、やるの?やらないの?」



「やる。海叶の部屋にはあたしの部屋にあるやつの続編があるんだよね?」



「あぁ。引き出しの中にあるはずだけど…」



「うん、あった」




中2とは思えないほどしっかりした空叶はすごくクールで、空叶といれば海叶のクール加減は霞んで見える。


だけど2人はやっぱり兄弟で顔立ちこそ違えど、そのたたずまいや雰囲気、そして幼馴染である奏穂を大切に思う気持ちがその事を物語ってる。


海叶は言葉や身体、自分の持つもの全てを使って奏穂を守るタイプ。


一方で空叶は言葉や態度には決して出さないけどきっと奏穂や海叶が大好きで、そんな2人をいつも遠くから見守っているタイプだと俺は思う。


俺は性格上人の分析は結構得意で…今回もきっと間違ってはいないはずだ。


そしてもう1つ。



「奏穂、俺終わったし代わるよ。奏穂も残ってる課題あるだろうし」



「え、いいの?じゃあ操作方法だけ簡単に…」



「大丈夫。俺もこれ、持ってるから分かるよ」



「え⁈莉玖翔も持ってるんだ…意外……」



「一応ね。…お手柔らかによろしく、空叶」



「…俺手加減とかあまり得意じゃないんで」