冬恋~さいごの贈り物~


海叶も奏穂も皆、俺を買いかぶりすぎだよ。


俺は皆が思うほど出来た人間なんかじゃない。



「じゃーいただきます」



「「いただきます」」



「おい奏穂。腹へってんのは分かるけど、ここついてんぞ」



奏穂の頬についたお米を海叶が拭う。



「あ、ありがとう」



たったそれだけで頬を真っ赤に染める分かりやすい奏穂。


やっぱり気づいたんだな…自分の気持ちに。


俺も海叶や空羽の様に自分の気持ちに素直になっていれば、

思いのままに行動できていれば、


もっと違う生き方が出来ていたんだろうか。




下心のある優しさでごめんな、奏穂────────




「それはそーと、急でごめんな。莉玖翔」



「俺は大丈夫。むしろ暇してたから助かったよ」



今日の勉強会、決まったのは今朝。


とゆーのもきっかけは海叶からのLINEで…




''莉玖翔久しぶり。急でわりぃんだけど空いてる日もしあったら課題教えてくんねー?''



''俺はいつでも大丈夫だけど…いつがいい?''



''あー、それなら早い方がいいし。今日とか空いてんなら''



''空いてるよ。どーする?奏穂たちにも声かける?''



''いや、必要ねぇ。もう連絡したけど出かけるってさ''



このLINEと同時に海叶から送られてきたのが先ほどの空羽のトーク画面。



''りょーかい!それなら仕度して海叶の家、向かうな''



こうしてあっさり決定した勉強会。


奏穂の名前も出てなかったし、てっきり2人でするもんだと思ってたんだけど…


海叶の部屋に入ると奏穂がいて本当に驚いたし