冬恋~さいごの贈り物~



「うん。…あたし、起こしちゃったから。少しでも寝てて欲しくて」



「ったく。別に気ぃ遣わねぇでいいのに。…でも、さんきゅな。おかげでよく眠れた」



「それはあたしのセリフだよ!昨日は本当にありがとう。海叶がいて、よかった」



「悩み事あんならすぐ言えよ?友達や親に言えない事でも俺には隠すな」



「うん、分かってる」



だってあたしも、海叶になら何でも言える気がするから。



「隠してもすぐに分かんだからな」



「分かってるよ!隠さない!」



「ん…」



まだ少し寝ぼけ顔の海叶との間にテーブルを出し、朝食を並べる。



「うまそ~。奏穂の母さんって料理上手いよな」



「うん。あたしもそう思う」



「だよな」



2人で朝ごはんを食べ、準備をすると言う海叶を残しあたしは部屋を出た。