冬恋~さいごの贈り物~


「海叶が、悪いんだから…」



眠る海叶の頬に軽い口づけをした。



「好きだよ…海叶……」



恥ずかしさに目をつむったあたしは、いつの間にか眠りについていた。














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それから一週間後の月曜日──────




「…い、奏穂」



「ん…かいと…?」



今日は海叶の部屋で朝を迎えたあたし。



「海叶早いね…どこか行くの?」



たしか今日は部活休みって言ってた気がするんだけど…



「どこにも行かねーよ。奏穂、お前も仕度しろ」



「仕度ってなんの?」



どこにも行かないのに仕度って…一体どういうこと?



「まぁ別に奏穂がそのままでもいいならいーけど。莉玖翔が来る」



…え?莉玖翔がここに?!



「どうして急に?いつ?!」



「奏穂、夏休みの課題は?」



「まだほとんど手をつけてないけど…」



「だろ。だから教えてもらう事にしたんだよ」



「そういう事は早めに言ってよ…。あたしにだってそれなりの準備が…」



「海叶ー、莉玖翔くん見えたわよー」



下から成実さんの声がする。


…ってそんな事はどうでもよくて!もう来ちゃったの?


あたしまだ起き抜けでパジャマだし髪もボサボサなのに…!



「あぁ、今行く。…戻ってくる前に仕度しとけよ」



「頑張る…」



ぐずぐずしてても仕方ない。莉玖翔はもうすぐそこまで来てるんだし早くしないと!


下から聞こえる莉玖翔たち3人の声を耳にしたあたしは準備にとりかかった。


まずは布団を畳んで出来るだけ片隅に。小さな机を出して部屋の真ん中に置いた。


それから持ってきた袋を開ける。



「今日どんな服持ってきてたっけ…」