冬恋~さいごの贈り物~



「いいけど、どうして急に?」



「分かんねぇけど1人よりはマシだろ。ここ最近、あんま寝れてねーんじゃねぇの?俺だけでもいないよりはいいかなって思っただけ」



言われたからって訳じゃないと思うんだけど…



「そっか…言われてみればそうかも。じゃあ、お願い」



「おう」



さっきから海叶の隣にいることが少しだけくすぐったい。


最近のあたしは、少しおかしいのかもしれない。



「お母さん、ただいま」



「あら、おかえり!海叶くんもいらっしゃい」



「お邪魔します。おばさん、俺今日ここに泊まろうと思うんだけど平気?急でごめん」



海叶と一緒に玄関をくぐると早速お母さんがあたしたちを出迎えてくれた。



「全然大丈夫よ~!ゆっくりしていって♪」



「…ん、ありがと」



はにかむ海叶の横顔を見つめる。


たしかに前からイケメンだとは思ってたけど…海叶ってこんなにかっこよかったっけ…。



「どうしたの~?海叶くんの事じーっと見つめちゃってっ!」



「な、なんでもない!行こ、海叶」



「?あぁ」



やっぱり変だ。何かがおかしい…


実はこの違和感、今に始まった事じゃない。



「奏穂ー!ご飯は済ませてきたのよねぇー?!」



下からお母さんの叫び声が響く。



「うんー」



「だったらお風呂入っちゃいなさーい!」



「はーいっ。…って事だから海叶先に行ってきて?」



「いや、お前先入れよ」



「ううん、大丈夫。たまには海叶を優先させてよ」



「…分かった。そーさせてもらう」



「うん」



あたしが最初に''変化''に気付いたのは芽依に避けられ始めて少し経った頃。