冬恋~さいごの贈り物~


「うん、そーだね。じゃあまた!今度は芽依の話も聞かせてねっ」



幼馴染だから当然と言えばそうなんだけど。とにかくそういうのじゃなくて。


本人も認めてないしこれはまだ私の憶測でしかないけど、きっと…



「うん!ばいばいっ。私にはそんな話なんてないからっ!」



奏穂はかいの事を恋愛的感情で''好き''だと思う。


近すぎて気づいてないだけ。きっとお互いに。


奏穂と別れ、私は1人家への道を歩く。


ごめん奏穂。



「私、早速嘘ついちゃった…」



だってまだ言えない。私だって自覚したばかりだから。


今回の事、たしかに過去のトラウマのせいでもあった。


だけどきっとそれだけじゃない。


相手が、




──────くうだったからっていうのもあると思う。




一番長い時間を共に過ごしてきたくう。


最初はただ、仲良くしているだけだった。


話も合うし波長も合う。


ただそれだけだったくうがいつの間にか自分の中で特別になっていたんだ。


失いかけたからこそ気づいた気持ち。


私はこんなにはっきりとした想いを今までに抱いたことがないから半信半疑だけど…



















私は多分、




─────────くうに惹かれてる。



















必ず自分の口から言うからそれまで待ってて!奏穂。



















もうすぐ夏休みが来る。




今年の夏は一体どんな日々が待っているのかな─────────