冬恋~さいごの贈り物~


起きてしまった過ちは変えられない。


それでもいいと、皆がそう言ってくれるなら…。



「頼ってよ。その為の友達なんだよ、芽依」



私はもう一度皆と、




───────友達になりたい。




「奏穂…みんな…。私と、友達になってくれませんか…っ」



「もちろん!…改めて、あたしは瀬崎奏穂。よろしくね、江藤芽依ちゃん」



「…うっ…うん…!ありが…と…っ」



笑ってそう言う奏穂の言葉に私は溢れる涙を抑えることが出来なかった。



「俺は嶋名空羽っ!空羽って呼んでよ‼芽依ちゃんっ」



「得田莉玖翔です。よろしく、芽依ちゃん」



「ったく、何の茶番だよ(笑)…俺は室沢海叶。よろしく」



泣き崩れる私に自己紹介を続けるりく、くう、かい。














こうしていると、いつかのあの日を急に思い出した。














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『奏穂ちゃん!私、江藤芽依っ!よろしくね!』



『…芽依、ちゃん?あたしは瀬崎奏穂。よろしくね…』



自己紹介を済ませると、男子が2人私たちの元へやってくる。



『奏穂、もう友達出来たのか?』



『あ、うん…。江藤芽依ちゃんって言うんだ。海叶の隣の子は?』



2人がただの知り合いじゃないって事くらいはすぐに分かった。



『得田莉玖翔です。えっと、江藤さんに瀬崎さん?よろしくね』



もう1人は物腰の柔らかそうな男の子。



『なになに!俺も混ぜてっ‼俺、嶋名空羽って言いますっ!』



突然隣から乱入してきた男の子も混ざって…



『空羽な。俺は室沢海叶!みんな、よろしく』



集まったのは5人。



『ところで瀬崎さんと海叶って…』



『俺と奏穂は幼馴染。4才ん時から知ってる』



『へぇ!そうなんだ!!』



中学初めての''友達''が出来た。




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