冬恋~さいごの贈り物~


こんな2人が幼馴染なんてあたしはちょっと。


…いや、かなり贅沢なのかもしれない。



「どうやったら負けんの。兄貴ちょー弱いし」



「お前言ったな?次はぜってー負けねぇから」



「何回やったって同じだよ」



空叶はあたしたちの2つ下。


────────今は中学2年生。


あたしと海叶が出会った日、空叶は心さんとどこかに出かけてて。


初めて会ったのはその翌日だった。



「くっそ、お前本当つえーな」



「だから兄貴が弱いだけだって」



出会った当初、空叶は2才。


あたしもよく覚えてないけど…


丁度話し始めたくらいだったかな。


人見知りが激しかったことはすごく覚えてる。



「んなコト言ったら奏穂はどーなんだよ」



珍しく話してると思って近づいてみると、急に黙っちゃったり。


目が合うと、必ず逸らされちゃったり。


“あっちいけ!”って言われたこともあったかなぁ…(笑)


さすがにあの時はあたしも泣いちゃって、海叶に助けを求めてた気がする。



「別にいいんじゃない。女の子だし」




─────『おいそらと!かなほをなかせるなよ!』




海叶も可愛い頃があったんだよね。



「空叶…それ、フォローになってないよ…」



今は可愛いと言うよりは男らしくなって。


すごくかっこよくなった。


いつでも、どんなときでもあたしを助けてくれるのはいつだって海叶で。


海叶がいない生活なんて想像できない。