何だかランバート以外に名前で呼ばれるとくすぐったい。でも、今はそんな事を言っている場合じゃない。海水の中に誰かがいるんだ。

「ラーク・・・?ラーク!大丈夫か!?」

あぁ、だから見た事あったんだ。ラークペイさんが誰かに乗せられてここまで辿り着いた。見た事のある愛の形をしていたのはラークペイさんだったからなんだ。でも、まだもう一人海水の中で揺られていた。クラウドさんでも、ロンマニーでもない、見た事のある愛の形がまだそこに残っていた。

「・・・ども」

誰だったか思い出せない。でも、確かに見た事のある形だった。見た事のあるはっきりとした温かみのある優しい形。思い出した。さっきの人だ。さっき名前が出た。

「ケイロビンさん・・・ですよね?ランバートと一緒にいた」