そんな強くなれれば私も色んな運命を柔軟に受け入れられるようになるのかな。

「ランバートは・・・不思議な奴だったな・・・。レイアさんを愛しているのかと思っていたが、お前の事を愛していたんだな。お前に似た姿に造られたレイアさんに同情していたのかもな。どんな思いでお前を自分に預けてくれたのかってさ」

ランバートらしいと思う。同情はするけど見守るだけで手は貸さない。ランバートはそういう人。だから、私はランバートのそばにいたい。自分が一番成長出来る場所だから。
そんな話を聞いていた時、魚の中に一際目立つ生き物を見付けた。どこかで見た事のある愛の形だった私は気になって仕方がなくなった。だから、ジンルークさんを連れて近付いてみる事にしたんだ。

「ねぇ、こっち来て」

「そう急ぐな。あ、こら。ウィル、危ないぞ」