ねぇ、僕は何のために生まれてきたのかな。何のために皆に愛されていたのかな。何のためにウィルやレイア姫を愛したのかな。なんで隊長やジンさんみたいな仲間という存在が出来ちゃったのかな。離れるのが辛いじゃないか。辛くて苦しいじゃないか。
なんで今僕は一人なのかな。せめて、後もう少しだけで良いから友達として彼女と一緒に笑っていたかったよ。彼女と一緒に笑って、もう少し人間らしい事していきたかったよ。
僕は色んな罪のない人を手に掛けてきたからきっとケイたちと同じ世界には行けないと思う。でも、死後の世界でもきっと希望ってあるよね。きっと大丈夫だよね。
長い暗闇の落とし穴が終わって、僕の体は地面に着いてから数回跳ねた。もうウィルたちは見えなくなっちゃったけどまた会えるよね。きっとどこかでまた会えるよね。その時はまた一緒に笑ってほしい。一緒にいてほしい。
やり残した事とか、思い出とか。色んな事を思い出しながら、僕は重たい瞼を閉じて永眠に付いたんだ。