『姫花がお前を追い出そうと俺たちを騙した?いや、こんなわけねーよな…。姫花がそんなまさかな…。』


はぁ。あいつなに言ってんの。

あんな動画見せられてまで神崎姫花(カンザキヒメカ)の味方すんのか。


『この動画見るかぎりだと姫花が自分で服とか、破いたりしてるんですけど?騙されてるってわかんないの?』


『…!!じゃ、じゃあほんとに姫花は……』


『姫花はあんたらを騙してただけ。全国No.1暴走族<玄武>(ゲンブ)の姫って地位が欲しかっただけ。そんなこともわからないなんて全国No.1も落ちぶれたものねぇ』


玄武の幹部たちは驚きと怒りのあまり全く動けていない。そして、肝心の姫花はというとバレてしまった恐怖からか少し震えていた。


『でもこの程度なんて全然痛くないでしょ?だからさ、わたしがうけた痛みをわかってもらうために……』


わたしがそこまで言ってもなにがなんだかわからないというような顔をしている。


『ちゃんと復讐しなきゃ。ね??』