男嫌いな女王様とクールな臣下

インターホンが鳴って、前野さんが立ち上がる。

「医者が来たんじゃないかな」

「はい」
いきなり、一人にされて不安になる。

「見てくるから、このまま、ちょっと待ってて」

しばらくすると、医師が先に入って来た。

彼は後から続いて入って来た。

診察を受けると、

「感染症でも何でもないと思います。過労でしょうね。熱を下げる薬だしておきます」

「はい」

「熱が高いので、様子を見ててあげてください、何かあったら連絡してもらって構いません」

「えっと、はい」

医師から何かあったら、ここに連絡してくださいと、連絡先を渡されてしまった。
前野は、ためらいがちに返事をした。

医者は、そう言って帰って行った。


「何か食べる?と言っても、この部屋には、食べられそうなものはないけど」

「下のホテルに電話すれば、何でも持ってくるよ」

「ここから、ホテルにデリバリー頼むの?」

「ええ」

「そこまでしなくていいよ。何か買ってこようか?」

「食べるものなら、キッチンに何かあると思うけど」

そんな会話をしていたら、もう一度インターホンが鳴った。

前野さんが対応すると、
「差し入れだって」そう言って玄関の方に行った。

戻ってくると、コンビニの袋を持って帰って来た。