男嫌いな女王様とクールな臣下

朱音は宇月雅也と話した内容を前野に話した。

彼は、朱音の説明を一度も中断させることはしなかった。


すっかり冷えてしまったパスタが半分残ったままテーブルに置かれてる。

彼は、それを見ながら言った。

「全部食べてしまいなさい、この後、いろいろすることがあるからね」

「はい」

話を聞き終えた彼の表情が、強張っているように見える。

目まぐるしく頭を回転させて、何かを考えてるのは見ていてわかる。

前野が、感情を押さえて話を聞くことに集中してることが、この人の得体の知れなさみたいに感じて怖かった。

「宇月が言ってた、契約した内容の書類ってどこにあるの?」

「えっと、今、手元にないいけど、オフィスならあるはず」

「そう」

「見たいの?」

「ああ」

「それ、もう食べ終わった?」

「はい」

「だったら、すぐにでも確認したい。ほら、急いで行くよ」