「料理だよ!失礼だね、コトリ君!」 アリスさんは眉間にシワを寄せながら俺に詰め寄ってきた。 いや、だったらせめて包丁で調理して欲しい。 鉈なんて普通持ってないでしょ? 「ちょっ……、アリスさん!落ち着いて!」 反射的に後ろに下がると、誰かにぶつかってしまった。 「あっ!すみませ──」 「天河君?」 振り返って、謝ろうとした俺はそこにいた人物の姿に言葉を失う。 何故なら、そこにいたのは──。 「琴梨さん……?」 二年前に自然消滅で別れた元カノ、朝比奈琴梨さんだった。