「はいはい、2人とも!早く食べて行かないと!入学早々遅刻するよ?!」 そう言われて時計を見る私と奏空。 えーっと……8時……。えーーー?! 「もうこんな時間?!ほら!奏空行くよ!」 「っておい!待てよっ…母さん行ってくる!」 朝から慌ただしい私と奏空を笑顔で見送ってくれるのは夕美ちゃんだから。 そんな夕美ちゃんを背中に、飛び出した。