言い終わると、あまりのカッコ悪さに泣けてきて、私はズルズルと鼻をすすった。

カッコ悪いけど仕方ない。

だって私が悪いもの。

「私が言いたかったのはそれだけ。……瑛太は?瑛太の話は?」

私が涙を拭きながらこう言うと、瑛太は私を見つめた。

「……食べていい?」

「……うん……」

瑛太がそっとチョコをつまむと、ゆっくりと口へ運んだ。

「うま」

「……ほんと?よ、良かった……レシピに一晩冷やし固めるって書いてあるのに後で気付いて」

「春。好きだよ」

……え……?

今……なんて……?

「ずっと春が好きだった。俺も幼馴染みとしてじゃなく、ひとりの女の子として」

心臓が止まりそうだった。

瑛太が……私を好き?

「だってあの、瑛太は谷口さんと」

瑛太が少し困った顔をした。

「先輩に告白されたんだ。付き合ってほしいって言われたけど断った。でも彼女、諦められないって……いつも朝、会いに来て」