*** after story
*** another side

ガランガラン
パンッパンッ

「神様、ありがとーございます!」

俺が鈴を鳴らして、柏手を打つと。

「悟、恥ずかしいからやめてよぉ」

隣で顔を真っ赤にしてる。

「だって、3ヶ月かかったんだぞ?」


付き合ってから3ヶ月、キスもお預けなんて、実際、ほんとキツかった。

「それは悪かったってば…」

「この神社のおかげのようなもんだし、お前もお礼言っとけよ」

「うぅ…」

何だかんだ文句は言いつつ、俺の真似をして柏手を打つ。

「神様、ありがとうございます…」

目を瞑って、一生懸命お参りしてる。


チュッ


「ひゃっ!?」

「神様が、これからはドンドンやりなさいって」

「バカ悟っ」

「じゃあ、もうしない?」

さっきと同じ質問をしてみた。

「・・・する・・・」

「はい、よく言えました」


狛犬が『バカップル』って笑ったような気がしたけど、まぁいっか。

*** fin