いつものように姿を消して社へと行くが、気配は残っているものの既に姿はなく、荒らされた形跡もない。
神社の敷地すべてに結界を張り、宮司の家も下宿屋も結界を強化する。
そのまま雪翔の家へと行き、部屋の窓を叩く。
「あっ……」
「しっ!誰にも姿は見えていないから声は出さなくとも思うだけで通じるから大丈夫」
「何か用事ですか?」
「引越しの支度はできてます?」
「ほとんど。ベッドは持って行って、押し入れをクローゼットみたいに使おうと思ってます。下の段には衣装ケース入れますけど、広かったから……なので、引越しの前日に本棚と絨毯が届いてしまうのを明日連絡しようと思ってたんです」
「絨毯は敷いておくよ。本棚は机の横でいいかい?」
「はい。ありがとうございます」
「ちょっとねぇ、お願いがあるんだよ」
「何ですか?」
「学校はもう休んでるのかい?」
「はい。卒業まで在校生ではありますけど」
「なら、春風神社って知ってるかい?」
「ここから近いから」
「今宵使いは出しておくから、その社に稲荷寿司を届けてもらえないかい?本当なら私が行かないといけないんだけど、ちょっと忙しくてねぇ」
「どのくらいいるんですか?」
神社の敷地すべてに結界を張り、宮司の家も下宿屋も結界を強化する。
そのまま雪翔の家へと行き、部屋の窓を叩く。
「あっ……」
「しっ!誰にも姿は見えていないから声は出さなくとも思うだけで通じるから大丈夫」
「何か用事ですか?」
「引越しの支度はできてます?」
「ほとんど。ベッドは持って行って、押し入れをクローゼットみたいに使おうと思ってます。下の段には衣装ケース入れますけど、広かったから……なので、引越しの前日に本棚と絨毯が届いてしまうのを明日連絡しようと思ってたんです」
「絨毯は敷いておくよ。本棚は机の横でいいかい?」
「はい。ありがとうございます」
「ちょっとねぇ、お願いがあるんだよ」
「何ですか?」
「学校はもう休んでるのかい?」
「はい。卒業まで在校生ではありますけど」
「なら、春風神社って知ってるかい?」
「ここから近いから」
「今宵使いは出しておくから、その社に稲荷寿司を届けてもらえないかい?本当なら私が行かないといけないんだけど、ちょっと忙しくてねぇ」
「どのくらいいるんですか?」



