その大人っぽい服装に俺が考えてる髪型は合わない。



「嬉しいんだけど…。」

「イイんです!!エクステとかある時代だし…。」

「そこまでして切れないって!!」

「………ですよね…。あたしなんか何の役にもたたないんですよね…。ごめんなさい…。」



クルッと後ろを向いてカメラマンさんの方に行ってしまった…。



そんなつもりじゃないのに…。



「あ、見習の人だ。」

「どうも…。」

「乃彩が暗いのは見習君のせい?」

「かも…。」

「乃彩に何したの!?」



愛芽チャンに軽く怒られた…。



でも仕方ないじゃん…。



俺の都合のイイようには出来ないんだって…。



「見習!!乃彩がそこまで言うんだから切ればイイじゃん!!」

「ダメだよ…。もし失敗したら?」

「自分でどうにかしろ!!美容師のくせに。」



性格が超違う双子だ…。