天満堂へようこそ-3-

言われた通りに作り、瓶を良く振る。
最後にラベルを貼ればいいだけなのだが、魔界語が書けない。

「今日は私が書きますので」

ユーリの書いている文字をみると、棒が沢山あるだけにしか見えず、文字と呼べるのかもわからない字だったが、ちゃんと理解はできた。

「なんで俺読めるんだろ?」

「知識が元々ある中で忘れていただけなので、すぐに思い出しますよ。これを姫に届けてください」

そう言われてできた薬を結月に渡す。
蓋を開けて匂いを嗅いで確認し、袋に入れて男に渡す。

「1回分ずつ。骨の方は速攻とゆうことで多少の痛みは伴うがいいか?」

「構わない。幾らだ?」

「初回だから万能薬30・骨は即効性の物だから50。合わせて80万」

「高いな……」

「嫌なら帰れ!日本円で頼む。後、次からは割引対象だからかなり安くなると男爵に伝えておけ」

ポケットから現金を取り出しテーブルに置く。
そのお金を機械でユーリが図り、領収書がいるか聞いている。

「いらん、王子、今どの様な状況下わかっての人間界滞在ですかな?」

「分かっている。とっとと帰って男爵に老いぼれは前線に行くなと伝えておけ」

「ふん、あの方が聞くものか!」

「お客様のお帰りです」とユーリが入口のスピーカーに向かっていうと、向こう側からニコルが扉を開けてくれた。