天満堂へようこそ-3-

「なんで端っこじゃないんだよ?」

「日当たりいいしまだ誰もいないから」

「これは私もですか?」

「うん。帰ったら話聞きたいし、晩御飯も部屋で食べるから」

「畏まりました」

「あのさ、ノアって呼んでるんだから、もう少し柔らかく話してよ。ユーリさんの時も時間かかったけど」

「奏太、お付は中々頑固だぞ?」

「だってさ、返ってきになるから」

「努力します……あの、もしかして兄はいませんが狙ってますか?」

「バレたか!後1分くらいで3時、みんなが来るのがその5分後くらいじゃない?」

「お、俺は戻るぞ?嫌な予感しかしない!」

「えー!ダメだよ面白そうだもん」

話していると廊下がざわついて来たのでそちらを向くと、こちらをチラチラ見ながらキャーキャーと女子社員が騒ぎ、男性社員は何故か見とれている。