天満堂へようこそ-3-

短縮のところに、作業部屋の名前が書かれていたので押すと、電話の機械音がなる。

「何だ?」

「お、繋がった!あのさ、俺って何か権限みたいなのってある?」

「お前がいいと思うようにしろ。お前が決めたことには誰も口は出さんように根回しはしてある」

「好きにしていいの?」

「お前のが人間界、特に今の時代に詳しいからな。社長権限で一任する。ユーリに後で書類と幹部共に通達を出すがどうした?」

「鍋あるのにさ、お玉とか無いじゃん。それもセットにして、別売りで単品で買えた方が主婦は買いやすいと思って。思いつきだけど、俺一人長かったからさ」

「そのまま企画に通せ。関わるなら最後までしろよ」

「ありがとう……姉さん?結月さん?」

「どっちでも良いわ!」と電話を切られてしまった。