天満堂へようこそ－３－

その後気になる所を聞くと、3～9階までは違う会社が入っているとのことだったので、10階のネット販売業務に行くと、フロアが電話注文、ネット注文に分かれ、さらにはお客様サポートまである。
営業部と書かれた部屋に入ると、ざわついていたのが不思議なように、シーンとなってしまう。

「こんにちは」と言うと、奥から一番偉い人っぽい男性が出てきたので挨拶する。

「副社長の多部様だ」と一言いうと、「お疲れ様です」と、声を揃えて言われたのには、部活か？とつい思ってしまった。

「あの、普通でいいですから！ここでの仕事が見てみたくて」

そう言うと奥に通され、ソファに座らされる。

「どうぞ」とコーヒーが置かれたが、匂いが妖精の匂いに似ていると思い、ノアを見ると一つ頷く。

幻界で、いつの間にか血の契約が寝ているあいだに済まされていたらしく、思ったことは分かるようだ。

「あんまり読まないでよ」とお願いし、幾つかあるパンフレットを見ていく。