天満堂へようこそ-3-

すると結月がいきなりムーをベッドから下ろしてルーカスとニコルの間に立たせる。

「ムー」

「何?」

「お前は私の犬だとはわかってるな?」

「う、うん……」

「よし、元気になるための訓練だ。好きな方噛め!」

「えぇぇぇぇ!えっと、あの、ごめんねぇぇぇ」

ガッブゥーッ。

「いてぇって、何で俺噛むんだよ。ニコル噛め!」

「らって、いこうはんはんだほほにゃひもん」

「は?」

「ニコルさんは噛んだことないって言ってるけど」

「ムー離してやれ」

「痛かった?」

「痛いに決まってるだろうが!何で俺ばかり噛むんだ?」

「結月ちゃんが言うのと、噛みやすいの!」

「諦めろ。ニコル頼んだぞ。それと、もう普通食に変えてもいいだろう。立派なのが出てるから点滴ももういいな。ユーリ外してやれ」

点滴から解放されたムーはまだおぼつかない足取りながらもリビングまで歩いてくる。