天満堂へようこそ-3-

準備ができたと言われ写真撮影が始まるが、撮られていてもどんな顔をしたら良いのかわからないでいると、「奏ちゃーん、こっち向いてぇ。そうそう良いよぉ」等とちょっと気持ち悪い声を掛けられるので顔がひきつってしまう。

「奏太笑え!」

「笑えない!余計に笑えないから!」

「楽しいこと考えてみようかぁ。君はまだ原石なんだ。磨けばもっと輝くいい男になるわよぉ」とだんだんオネェ口調になってきている監督の言葉に気持ち悪いとしか思えない。

ちょっとだけ休憩すると言われ椅子に座るとユーリが飲み物を持ってきてくれる。

「あのさ、さっきまでと話し方が違うんだけどあの人」

「良く業界の人はあのように言って和ませたりすると聞きますが彼は……」

「嘘!?」

「先程あちらで女性の方々が次の衣装を選びながら話してました。『監督のドツボだからあの子もかわいそうにね』と。たぶんそのような意味だと思うのですが、早く終わらせるには要望に答えるしかないようです」

「笑える魔法とかないの?」

「ありますが、微笑みとはまた違うので……」