天満堂へようこそ-3-

「うごいたよー?ムーくん聞こえてるのかなー?」

「聞こえてると思うよ?」

「お隣に行ってもいーい?」

ベッドは広いので問題は無いだろうと、チョコをムーの側に置く。

クンクンと匂いを嗅ぎ、ムーのほっぺをペロッと舐める姿が可愛いが、最後の別れのようにも見えて悲しくなってしまう。

「チョコ、あんまり寄るとムー君疲れちゃうから」

「うん。でもね、匂いがするのー。おもちゃの匂い」

「何だろ?おもちゃの匂いって……」

「心当たり無いの?」

「結月さんが心臓に細工したって言ってたけど……なにか入れたんだったらその匂いかな?」

「チョコ、わかる?」

「分かんないけど、美味しそうな匂いとねー、ハミガキガムの匂いもするよー?」

「きっと消毒の匂いだよ。その秘密基地なんだけど、俺も一緒に行ってもいい?」

「いいよー!あのねー、おやつの入ったカバン持って行くんだー。明るいところでみんなで食べるのー」

「ごめんね、この子の言葉わかりにくいでしょ?」