うわあっ、と小さく声をあげてしまった。


どうしよう、どうしよう、嬉しい。

私の手紙を見つけて幸せな気持ちになってくれたなんて、嬉しすぎる。


そして、菜の花の写真、喜んでもらえてよかった。


私はカメラが趣味で、同封していた写真は先週、すこし遠出した先で見つけた菜の花畑で撮ったものだった。

最近撮ったなかではいちばんのお気に入りだったから、桜の花びらのお返しになれば、と思って便箋と一緒に封筒に入れておいたのだ。


手紙を封筒に戻し、小走りで校舎に向かいながら、次はどの写真を送ろう、と胸を躍らせた。


そのころにはもう、吉岡さんに申し訳ないという気持ちも、彼への罪悪感も、なにもかも忘れて、

私はただ喜びと幸福感だけで胸をいっぱいにしていた。