次に入ってきたのは、 背の低い明るい髪色をした双子だった。 可愛らしい顔をした彼らは、こっちによってきた。 「あーくん、ここで何してるの?」 有村だからあーくんか。 じーっと見つめていると、もう片方とばっちり目が合った。 「だれ?」 指をさされて、有村君に問いただす。指をさすな。 「この人は、今日から管理人の奏多さん。」 「はじめまして。」 私は笑いもせず、会釈だけして、視線をそらす。 「はじめまして、管理人さん。愛想ないね。」 嫌味に笑う彼の第一印象は最悪だった。