「ただいま」


泣いた後を見られないように、すぐに自分の部屋にこもった。



そして、大事に片づけていた最初の手紙を出した。


「ふふっ」


なんとなく、懐かしい気持ちがする。




中を開くと、


『山口さん、好きだよ。
 こんなことしかできない俺を許して      秋夜』



と書いてあった。