私は自分の家でくつろいでいた。

部屋の障子と廊下の窓が開いており、庭を一望することが出来た。庭と言っても、家が車道より低い位置に建っている。見えるのは車を駐車する地面とその地面と車道を繋ぐコンクリートの坂だった。

そこから太陽の光が優しく降り注いでおり、天気が良くて暖かいな、と考えている時だった。

ふと、コンクリートの坂から誰かが降りて来るのが見えた。その人物は徐々に近づいて来て、やがて私の目の前までやって来ると、大声で叫んだ。