恋愛白書

「待てよ!丈!」


バタバタと足音がきこえたと思うと、虎の声がする。


「虎?」

「篠原、今日は丈と行動しないでほしい」


虎が篠原に頭をさげる。


「え?」


篠原がびっくりして答えれないでいる。


「虎、なしたの?」

「篠原とは明日もあるし」

「虎とも明日もあるじゃん」

「やしなたちとは違う班だから。今日しかないんだよ」


虎がやしなを観る。


「っ」


虎の見た方を見ると、やしなと目があってしまう。


「俺ら2年からずっと一緒だったじゃん。修学旅行の思い出作りたいじゃん」


モリーもこっちに歩いてくる。


俺だって作りたいけど。
ダメなんだ。


「ごめん。俺がいたくない」

「は?」

「やしなと一緒にいたくない」


俺はそれだけ言って歩きだそうとする。