ねぇ、奏多。ありがとう。
いつもいつも一緒にいてくれて。
鬼ごっこのときもわたしに捕まったふりをして鬼を代わってくれて。
母さんが死んだときも。
凛子と喧嘩になってしまったときも。
トキさんが怖いときも、自分が大嫌いになったときも。
いつも、わたしの隣にいてくれた。
それは、奏多が優しいからなんだね。
ありがとう。
だからわたしはひとりで立たなきゃいけない。
奏多がいなくても強くならなきゃいけない。
さよならを、しなきゃいけない。
さよなら、出来るかな。
出来るよね。
ーーーーきっと、大丈夫。
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