首を横に振って、逃げるつもりじゃないことを何とか伝えようとしても、腕の力は強くなるばかり。 「…犯すぞ」 「!?」 ピタッとすべての動作を止める。 だから逃げるんじゃなくて、この体制が恥ずかしいだけなのに。 大人しくなると腕の力は弱くなって、お腹に回っていた手もなくなる。 「…」 石のように固まっていると、車の中は会話もなく、ものすごく静かになる。 何となく体が重くなっていく。寝ちゃダメなのにと思うのにだんだん意識が遠くなって、いつもの間にか落ちていた。