さくら、さくら

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ガチャッ

｢ただいま～。」

学校からかえって来た。

やっぱりだれもいないなぁ…………。

これから毎日こんななのかな…………。

「はぁ…………。」

おもわずため息が出る。

学校でもクラスの人たちから質問攻めされるし……。

でも今日は一つだけいいことがあった。

友達が一人できたんだ！

名前は、東 碧《アヅマ ミドリ》ちゃん。

肩までのゆるふわな髪の毛、透き通るような白い肌に、ほんのりピンクの頬、天使のように可愛すぎる顔立ち、私とは全然違う……。

絶対私が男ならイチコロだよ。

うん、うん。

でも、私と彼女では月とスッポンだけど、結構話が合うんだよね。

だからたった一日だけど麗ちゃん、碧、と呼びあう仲になって、連絡先だって交換した。

転校してくる前、私はあんまりだれとも関わりを持とうとしなかったから友達がいなかったんだよね。

だからこういう、友達ができるっていうのはちょっと嬉しい。

スマートフォンのの碧の連絡先をみて少しニヤニヤしている私。

明日も学校。楽しみだなぁ。