引っ越しが終わり、荷物をおろし終えたので、神社を少し見に来た。
神社には五歳くらいのときに何度かよく来ていた。
けど、よく覚えてないんだよなぁ……。
なんせ、小さな頃の話ですから……。
神社は意外と山の中にあって緑に生い茂った沢山の木々に囲まれている。
少し色褪せた朱色の鳥居。
その奥には、長い石段があって、神社の本殿がある。
とりあえず手を合わせる。
誰も……いない。
やっぱり参拝に来る人って少ないんだろうな。と、思いつつお母さんの言っていたことを思い出す。
それはズバリ、巫女の仕事のこと。
「とりあえず、石段と、本殿掃除と、お賽銭回収を何日か毎にしてくれたらいいから!」
って言ってた。
「本当にそれだけ?」
って聞いたら、
「あ~、いいのいいの!お母さん月一回これしてるから!」
って返された。この母親どこまでも適当だな。と思いつつ引き受けた。
ホンットに……
「…………適当だな。」
でも、あんな両親でも今更だけど会いたいと思ったりする。
電話もしてくれる、とか言ってたけど一人っていきなりだし。
一人……独りなのかな…。
あまり実感がない。
ヒューっと寂しい風が吹く。
寂しい……の、かな?
………。
「………戻ろ。」
神社には五歳くらいのときに何度かよく来ていた。
けど、よく覚えてないんだよなぁ……。
なんせ、小さな頃の話ですから……。
神社は意外と山の中にあって緑に生い茂った沢山の木々に囲まれている。
少し色褪せた朱色の鳥居。
その奥には、長い石段があって、神社の本殿がある。
とりあえず手を合わせる。
誰も……いない。
やっぱり参拝に来る人って少ないんだろうな。と、思いつつお母さんの言っていたことを思い出す。
それはズバリ、巫女の仕事のこと。
「とりあえず、石段と、本殿掃除と、お賽銭回収を何日か毎にしてくれたらいいから!」
って言ってた。
「本当にそれだけ?」
って聞いたら、
「あ~、いいのいいの!お母さん月一回これしてるから!」
って返された。この母親どこまでも適当だな。と思いつつ引き受けた。
ホンットに……
「…………適当だな。」
でも、あんな両親でも今更だけど会いたいと思ったりする。
電話もしてくれる、とか言ってたけど一人っていきなりだし。
一人……独りなのかな…。
あまり実感がない。
ヒューっと寂しい風が吹く。
寂しい……の、かな?
………。
「………戻ろ。」