* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
それから金魚すくいや射的、ヨーヨー釣りに盆踊り。
それに、美味しいものもたくさん食べた。
焼きそばにたこやき、わたあめに林檎あめ。
かなり満喫したと思う。
残るはお祭り最後のラストイベント、打ち上げ花火!
「碧、花火見るの楽しみだね!…………って、あれ……?」
って話しかけると。
碧がいない。焔たちもいない。
まさか……!サァーっと血の気がひく。
そんな。こんな大勢の人混みの中で。
「はぐれた……?」
とにかく碧に電話してみよう……。
人混みを抜け出し、人気の少ない川原近くに出る。
プルルルルル、プルルルルル。
「おかけになった電話は繋がりませんでした……。」
駄目だ、繋がらない。
だとしたら、自力で探すしか……。
でも、こんな大勢の人がいる中で碧達を探すのは恐らく無理に等しい。
どうしよう……。
「あの……。」
考えていると後ろから声をかけられた。
「少しお伺いしてもよろしいでしょうか……?」
「あ、はい!いいですよ!」
その人はとても綺麗な人で、口調も丁寧。
浴衣を着てるからきっと、お祭りに来た人なんだ。
その人は地図をだして、
「ここまでの道を教えていただきたいのですが……。」
と、地図の場所を指で指す。
ん~、この場所だったら結構近いし、この女性をつれていってあげられそう。
「それじゃあ、私ここのところまで道案内しますね!」
「お願いします。」
ということで、道案内をしている途中。
その女性が向かっている場所って結構、裏道ばかり通る。
細くて暗い路地に差し掛かったとき、いきなりその女性が歩く足を止めた。
「?」
どうしたんだろう。
その女性は足を止めたままずっと黙っている。
「どうかしたんですか?ぐっ……!?」
ドンッガッ
すごい勢いで床に叩きつけられ、手で首を押さえつけられる体勢になった。
「!?」
そこにはミシミシと音をたて、女性の皮を脱いでいる巨大な蜘蛛がいた。
さっきの綺麗で優しそうな女性の面影はもうない。
「玉を……渡せ……。」
それから金魚すくいや射的、ヨーヨー釣りに盆踊り。
それに、美味しいものもたくさん食べた。
焼きそばにたこやき、わたあめに林檎あめ。
かなり満喫したと思う。
残るはお祭り最後のラストイベント、打ち上げ花火!
「碧、花火見るの楽しみだね!…………って、あれ……?」
って話しかけると。
碧がいない。焔たちもいない。
まさか……!サァーっと血の気がひく。
そんな。こんな大勢の人混みの中で。
「はぐれた……?」
とにかく碧に電話してみよう……。
人混みを抜け出し、人気の少ない川原近くに出る。
プルルルルル、プルルルルル。
「おかけになった電話は繋がりませんでした……。」
駄目だ、繋がらない。
だとしたら、自力で探すしか……。
でも、こんな大勢の人がいる中で碧達を探すのは恐らく無理に等しい。
どうしよう……。
「あの……。」
考えていると後ろから声をかけられた。
「少しお伺いしてもよろしいでしょうか……?」
「あ、はい!いいですよ!」
その人はとても綺麗な人で、口調も丁寧。
浴衣を着てるからきっと、お祭りに来た人なんだ。
その人は地図をだして、
「ここまでの道を教えていただきたいのですが……。」
と、地図の場所を指で指す。
ん~、この場所だったら結構近いし、この女性をつれていってあげられそう。
「それじゃあ、私ここのところまで道案内しますね!」
「お願いします。」
ということで、道案内をしている途中。
その女性が向かっている場所って結構、裏道ばかり通る。
細くて暗い路地に差し掛かったとき、いきなりその女性が歩く足を止めた。
「?」
どうしたんだろう。
その女性は足を止めたままずっと黙っている。
「どうかしたんですか?ぐっ……!?」
ドンッガッ
すごい勢いで床に叩きつけられ、手で首を押さえつけられる体勢になった。
「!?」
そこにはミシミシと音をたて、女性の皮を脱いでいる巨大な蜘蛛がいた。
さっきの綺麗で優しそうな女性の面影はもうない。
「玉を……渡せ……。」
