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これから私の家に彼らが居ることになった。

ただし、学校で私と一緒に目立つ行動はしない、という条件付きで。

幸い、部屋数が多い家だったので、それぞれの部屋を与えることができた。

今は、家のリビングに全員集合の状態。

家がないって皆は言っていたけど、それぞれ一応住む世界はあったらしい。

むぅ、これは鬼羅にまんまとハメられた。

飛鳥と雪は山に、鬼羅と焔は妖魔界に、渚は海で今まで過ごしていたらしい。

「それにしても、腹へった~!」

気がつけば、もう夜の7時頃。

焔のお腹が元気な声とともにぐうううううと鳴った。

「麗華ちゃん、台所借りていいかな?なにかつくるよ。」

そういったのは渚。

「え!渚料理できるの!?」

結構意外。

「うん、家事は大体のことは僕できるから。」

柔らかい笑みを浮かべる渚。

「そうそう!渚は料理も洗濯も裁縫もなんでもできるんだぜ~!よっ!おかんの鏡!」

「僕はおかんじゃないよっ!」

笑いながら渚を茶化す鬼羅と頬を膨らませて怒る渚。

なんとも微笑ましい。

私まで笑えてくる。

そんなこんなで妖怪兼人間の5人とこれから同居することになっちゃいました。