「気を付けていってらっしゃい」
お母さんが言う。
「小春、頑張れ」
サラがほっぺにチュウをしながら言う。
「行こっか」
桜子ちゃんが言う。
毎朝、桜子ちゃんが家まで迎えに来てくれる。
「今日、1限目から体育かぁ。小春、体操服持ってきた?」
私は、体操服の入ったバッグを、桜子ちゃんに見せた。
「マラソンは得意?」
首を横に振る。
「同じだね」
桜子ちゃんは、ふふって笑った。
私も、少しだけ、下を向いて笑った。
一歩空けて、半歩前。
桜子ちゃんは、その距離を保って歩く。
「中間が終わったと思ったら、あっという間に期末が来そう」
んーっと伸びをしながら言う。
「あ、小春、見て。飛行機雲」
桜子ちゃんが指差す方の空を仰ぐ。
梅雨の合間の青い青い空に、一筋の白い飛行機雲。
「今日は夕焼けも綺麗だろうね」
桜子ちゃんがまた笑ったので、私もまた笑った。
今度は空を見上げながら。
お母さんが言う。
「小春、頑張れ」
サラがほっぺにチュウをしながら言う。
「行こっか」
桜子ちゃんが言う。
毎朝、桜子ちゃんが家まで迎えに来てくれる。
「今日、1限目から体育かぁ。小春、体操服持ってきた?」
私は、体操服の入ったバッグを、桜子ちゃんに見せた。
「マラソンは得意?」
首を横に振る。
「同じだね」
桜子ちゃんは、ふふって笑った。
私も、少しだけ、下を向いて笑った。
一歩空けて、半歩前。
桜子ちゃんは、その距離を保って歩く。
「中間が終わったと思ったら、あっという間に期末が来そう」
んーっと伸びをしながら言う。
「あ、小春、見て。飛行機雲」
桜子ちゃんが指差す方の空を仰ぐ。
梅雨の合間の青い青い空に、一筋の白い飛行機雲。
「今日は夕焼けも綺麗だろうね」
桜子ちゃんがまた笑ったので、私もまた笑った。
今度は空を見上げながら。