君の声が、僕を呼ぶまで

「あーえーっと…塚原先生は、私の従兄弟のお兄ちゃんで…」

「え、うそ、初めて聞いた…」

沙羅ちゃんが驚いてる。

仲良しそうな沙羅ちゃんが知らなかったくらいだから、私達も知らなくて当然か。

雪人先生も、そんな話、した事ないし。


「何かと面倒そうだから言わなかっただけだけど、出来ればこれからも内緒で…」

「ここの皆だけの、雪人先生の秘密だね!」

華ちゃんが、はしゃいでる。


「あ、やべ、時間」

冬島先輩が時計を見て慌てて言った。

「じゃ、また放課後迎えに来るから、頑張れよ」

「はぁい」

華ちゃんが元気よく返事をする。


「小春もね! また放課後来るから」

桜子ちゃんがそう言って手を振る。

その隣で、沙羅ちゃんも。


…朝から、目まぐるしかった。

…でも、どこかワクワクしてる。