淡切物語

「クソ……手遅れか」









案の定、ヴァンパイアハンターだ









危機一髪。





独特の軍服のような制服





しかもそいつは一等星の印章をつけていた









あっぶね





しかし見るからにとても小さい










はっ……ヴァンパイアハンターも落ちたものだ










よく見ると胸元辺りはだいぶ膨らんでいる










あ?あいつ女か?










一等星で女は初めて見た










顔がよく見えない





その女はさっきのやつに向けて拝むと
消えていった










ゔっ









甘い、甘い香り









やべっ……あんな香り初めてだ










彼女の香りは彼の理性を壊すには十分だった










しかもその容姿










珍しい銀の髪のショートヘア





吸血鬼にも劣らぬ顔面




髪の片方を耳にかけていて
その耳につけられたピアスは彼女の目と等しい















琥珀色だった










あぁ、落ちていく










女に興味を持つのは初めてだ









「へぇ、面白くなりそう……」









ヴァンパイアの王子は終始不気味な笑みを
浮かべていた