私は蒼井先輩の首元に
腕をまわしかけて。

そこで意識が遠のいた。



気づいたら
囲炉裏の近くに布団を敷かれ
寝かされていた。

目を開けて
ぱちぱちと瞬きしている私をみつけた
ドクター蒼井。

「おお、目が覚めたかね」

『私・・』

「寒さと疲れと、不安かな。
 倒れてしまったリオさんを、
 弦が抱えて連れてきたんだよ」

『すいません』

起き上がろうとして、ドクター蒼井に止められる。

「まだ、寝ていなさい」