「安心しましたー!」

高時は机の上に集められた物を見て言った。その後、欠伸をした。

「もう寝た方がいいんじゃないか?物は集まっただろ?」

「そうっすね……じゃあ、高時、眠りまーす」

高時はソファに向かった。そして、少し足を曲げて寝転ぶ。

「ここで寝るのかよ」

「やっぱり怖いんじゃないかな?」

部屋で寝ると一人になってしまう。高時は念のため皆がいるところで寝ることにした。死んだのはいつも一人の時だった。

「僕たちはどうしますか?」

「僕は寝れそうにないな」

「俺もだ……」

石蔓は幽霊が夢に出てきそうだと思った。ギリギリまで起きて、熟睡して夢をみないようにしたかった。

「夜更かしは良くないけど……ベッドに入っても時間が過ぎるだけだわ」

満場一致で、怖い話は続けられる。
高時が抜けてから話し始めるのは高郷だ。

「ある日、近所で野良猫が死にました……」