*弟と彼女*


「ちょちょちょ!!瑛心くん!そちらの子は誰!?」



俺は瑛心の肩を掴む。


「…兄ちゃん、うるさい…」


本当に嫌そうにため息ついて、俺から目線をそらす。


「あ、お兄さん…!
は、初めまして。な、長倉 紗彩と言います。
…、え、…瑛心くんとは、えっと…あの…」



長倉紗彩と名乗る女の子はもじもじと顔を赤めながら、少し瑛心の方を見た。



「……僕の彼女。
もういいでしょ。部屋に行くんだから、どいてよ…」


もう一度ため息1つつくと、俺を押し退けて靴を脱いで上がる。