** 俺は紗彩ちゃんと数十分話していたことに、時計を見て気づいた。 「やべっ。ごめん!兄ちゃん、長居しすぎたわ!」 俺は席を立ち上がる。 「…、今更気づいたの?兄ちゃん、もう紗彩に勉強させない気かと思ったよ」 ハンっと鼻で笑って、またページを1枚捲る。 「兄ちゃんが悪かったよ!」 「紗彩ちゃん、勉強じゃましてごめんね」 紗彩ちゃんにごめんねっとジェスチャーで謝る。 「いいえー。翔和さんとお話できて楽しかったです」 やはり、紗彩ちゃんは笑顔だった。 俺はそのまま瑛心の部屋から退出した。