「律儀なんだから……意外と美羽は頑固だし、うちが何言っても決めたんだろ?」

「うん」

「なら、本当に危ない時はうちを頼んなよ?いつでも連絡してきていいから」


そう言って、先に折れてくれたのは真琴ちゃんだった。

私の親友は、こうして私を気にかけてくれる。

だからこそ、私は今まで挫けずにこれたんじゃないかな。


「ありがとう、真琴ちゃん!」

「はいはい」


抱きつく私を、真琴ちゃんが苦笑いで受け止めてくれた。

心の底から、一人じゃなくて良かったと思った瞬間だった。