この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。




「ふぅ……ありがとう、美羽」

「あ、いいえ……棗くんは少し休んでて下さい」

「ごめんね、ありがとう。美羽がいてくれて良かった」


そう言って、微笑まれた瞬間に、トクンッと胸が高鳴る。

恩を返すよりも、強い感情で……。

私、棗くんの力になりたいと思ってる……?


「棗くん……私も、棗くんがいてくれて心強かった。だから……後は、任せて下さい!」

「うん、落ち着いたら手伝うからね」


棗くんへの想いが、最近よく分からない。

傍にいてほしい、触れられると安心感以上に感じる、胸のトキメキ……。

居候、家族、友達以上の強いこの感情に、そして……自分の心の動きに、私は戸惑っていた。


***


腹痛が落ち着いた棗くんにも手伝ってもらって、17時には部屋の飾り付け、料理の準備まで終わらせることが出来た。


「ふぅ……はぁ」


私は緊張して、ため息をつく。

そして、両手をギュッと握りしめた。