自分で言いながら、言い得て妙だな、と思った。
薄々勘づいてはいたんだけど。
ユウジの優しさは、表面的なもの。
柔らかい物腰と、穏やかな笑顔で、当たり障りなく他人と接しているだけ。
そうすれば、誰からも好かれるから。
ユウジは、人から嫌われるのがいやなんだ。
だから、別れたい彼女に対してまで、「嫌いになったわけじゃない」とか、機嫌を取るようなことを言うんだ。
すっぱり切ってくれたほうが、振られる側としては楽だよ。
それが本当の優しさじゃない?
自分が嫌われたっていいから、相手の未練を断ち切ってくれるほうが。
つまりユウジは、誰にでもいい顔したい八方美人なんだ。
それが、やっと今、わかった。
《………楓、なに言ってんの? そんな口きくとか、お前、どうかしちゃったんじゃないの?》
「べつに、どうもしないよ。あたしはこういう人間なの。ユウジに嫌われたくなくて、猫かぶってただけ。
でも、もういーや。なんかもう、どーでもいい。じゃーね、ユウジ。もう二度と会わないだろうけど」
一方的に言い切って、あたしは通話を切った。
そして、ぽいっとスマホを放り投げる。
分かってたけど、ユウジが電話をかけ直してくることはなかった。
すっきりした、とでも思ってんのかな?
てゆーか、もう、新しい彼女といちゃいちゃしてんのかもね。
ま、どうでもいいけど。
ふふっ、と笑いがこみ上げてきた。
薄々勘づいてはいたんだけど。
ユウジの優しさは、表面的なもの。
柔らかい物腰と、穏やかな笑顔で、当たり障りなく他人と接しているだけ。
そうすれば、誰からも好かれるから。
ユウジは、人から嫌われるのがいやなんだ。
だから、別れたい彼女に対してまで、「嫌いになったわけじゃない」とか、機嫌を取るようなことを言うんだ。
すっぱり切ってくれたほうが、振られる側としては楽だよ。
それが本当の優しさじゃない?
自分が嫌われたっていいから、相手の未練を断ち切ってくれるほうが。
つまりユウジは、誰にでもいい顔したい八方美人なんだ。
それが、やっと今、わかった。
《………楓、なに言ってんの? そんな口きくとか、お前、どうかしちゃったんじゃないの?》
「べつに、どうもしないよ。あたしはこういう人間なの。ユウジに嫌われたくなくて、猫かぶってただけ。
でも、もういーや。なんかもう、どーでもいい。じゃーね、ユウジ。もう二度と会わないだろうけど」
一方的に言い切って、あたしは通話を切った。
そして、ぽいっとスマホを放り投げる。
分かってたけど、ユウジが電話をかけ直してくることはなかった。
すっきりした、とでも思ってんのかな?
てゆーか、もう、新しい彼女といちゃいちゃしてんのかもね。
ま、どうでもいいけど。
ふふっ、と笑いがこみ上げてきた。



